治療法

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A-Tに有効な治療法はなく、進行を遅らせる方法も現在のところありません。

現時点での治療は、発症した病気の部分的緩和に向けてのみ行われます。ガンマグロブリンの注射は免疫システムを補助するのに効果があり、多量のビタミン摂取は一部の症状を緩和させます。

投薬治療など以外には健康を保ち、感染症や他の病気にかからないようにすること。また周りの人ができるだけ日常生活を支援し、身体機能を維持することです。できるだけ学校に通い、普通の生活を続けられるよう勇気づけてください。

手足の動きを円滑にするために薬物が処方される場合もあります。しかし兆候あるいは発症の可能性のある病気を科学的に抑制する薬物療法はありません。両親や病院のスタッフは副鼻腔や肺に対する感染症への用心を怠ることなく、また迅速な処置を心がけてください。栄養に気遣い、また嚥下の際のトラブルを防ぐことは患者の健康を維持するために効果的です。

A-T患者の機能を維持するために、理学療法や作業療法は効果があります。言語治療は患者のコミュニケーション能力を高めます。色々な適応技術があり、教室や家庭で運動機能を高めるのに役立ちます。患者ができるだけ自分の運動機能をうまく使えるよう支援する実践的な運動療法は概して効果を示します。

また運動失調の場合でも”次善策”として少しでも運動機能を高めるよう努めるできです。しかしながら集中的に療法を施しても、潜在的な神経疾患の発症を抑えるための治療法は今のところ存在しません。

ガンマグロブリン療法

免疫機能が低下するA-T患者には、感染を防ぐため定期的なガンマグロブリンの点滴注射が必要になります。